はじめて光回線を契約するんだけど、種類が多すぎて選ぶのが難しいなぁ…おすすめはある?
初心者の方には、NTT回線を使っていて安心できる光コラボレーションをおすすめします
日本には100を軽く超える光回線系サービスがあり、料金や付加サービス、割引などで差別化しています。
これを総合的に判断して1つに絞り込むのは、初心者の方でなくても大変でしょう。
そこで、初めて光回線を契約するという方には、安心感の強い『光コラボレーション』をおすすめします。
光コラボレーションはNTTの光回線網を借り受けて提供されているサービスで、次のメリットがあるんです。
特に、光コラボレーション同士なら工事をすることなくスムーズに乗り換えられる点で、初心者の方に向いていると言えるでしょう。
万が一光回線選びで失敗してしまったとしても、工事不要で次の光コラボレーションに乗り換えることが可能です
今記事では、光コラボレーションのメリットと注意点、おすすめの光コラボレーションの選び方を紹介いたします。
光回線選びで悩んでいる方は、ぜひ参考にご覧ください。
日本の光回線は主に5種類ある
日本の光回線系インターネットサービスはたくさんありますが、大元の回線をたどると次の5種類に分類できます。
それぞれの概要を見ていきましょう。
尚、当記事でおすすめしている光コラボレーションは『NTT回線』に該当します。
1.NTT回線
電話会社のNTTが日本全国に張り巡らせている光ファイバー網です。
5つの回線の中で対応エリアが一番広く、マンションなどの集合住宅でも多く採用されています。
NTT自身で運営しているフレッツ光の他、ドコモ光やソフトバンク光、ビッグローブ光などもNTT回線を借りてサービスを提供しています。
2.NURO光
NURO光は、NTTの『ダークファイバー網』を利用してサービスを提供している光回線です。
ダークファイバーは予備回線のこと。
多くの事業者がシェアしながら使っている通常のNTT回線と比べて空いているため混雑が起きにくく、速度が出やすいと言われています。
3.auひかり
auひかりは、KDDIが自社で保有している光ファイバー網と、NTTのダークファイバー網を併用している一風変わった光回線サービスです。
主に首都圏では自社回線を利用して、それ以外の地域でNTTのダークファイバー網を利用しています。
尚、提携している会社との兼ね合いで、中部地方・関西地方・沖縄県ではauひかりの戸建てタイプは契約できません。
4.電力系光回線
『電力系光回線』とは、電力会社が独自に敷いた光ファイバー網を使って提供している光回線サービスです。
西日本にのみ5つ存在し、東日本にはありません。
回線を独占して使えるので速度が速いのが特徴です。
電力系光回線 5社
中部電力グループ | コミュファ光 |
---|---|
関西電力グループ | eo光 |
中国電力グループ | メガ・エッグ |
四国電力グループ | Pikara光 |
九州電力グループ | BBIQ |
5.ケーブルテレビ系光回線
ケーブルテレビの事業者が、自社の営業エリア内のみで提供している光回線サービスです。
元々、ケーブルテレビ各社は同軸ケーブルを使ってインターネットサービスを提供していましたが、速度が出にくいという問題がありました。
そこで現在は、同軸ケーブルと光ファイバーを併用する『光ハイブリッド方式』が主流となっています。
NTTの光回線を借りて運用しているインターネットサービスを『光コラボレーション』と言う
携帯事業者やプロバイダ事業者がNTTの光ファイバー網を借り受け、自社で用意したプロバイダサービスとセットにして提供しているインターネットサービスを『光コラボレーション』と言います。
光ファイバー網を新たに張り巡らせようとした場合、大元の設備を用意するほか、電柱を建てたり、工事を行う人員を確保したりと、かなりの手間とお金が必要になるでしょう。
また、いったん張り巡らせた後も、管理やメンテナンスをずっと行わなければなりません。
一方、NTTの光ファイバー網を借りて『光コラボレーション事業者』になってしまえば、そういった手間やコストをかけることなく、最初から全国エリアで光回線の営業をスタートすることが出来ます。
実際、多くの事業者がその選択をしていて、例えば、ドコモ光、ソフトバンク光、ビッグローブ光などが光コラボレーションです。
尚、NTT回線でも『ダークファイバー』を利用しているNURO光やauひかりは、光コラボレーションではありません。
光回線初心者に光コラボレーションをおすすめする理由
光回線を初めて導入する方やあまり詳しくない方には、NTT回線を利用している『光コラボレーション』をおすすめします。
その理由を5つにまとめました。
1.日本中ほとんどのエリアで契約できる
NTTの光ファイバー網は、北は北海道から南は沖縄まで日本全国に対応しているため、光コラボレーションもほとんどのエリアで契約できます。
また、マンションなどの集合住宅にも、あらかじめNTTの光回線設備が導入されているケースが多いです。
そのため、『申し込む気満々で電話を掛けたら、エリア外だと言われてしまった…』なんてことになる可能性は少ないです。
2.回線はNTTが担当するため安心感がある
どの光コラボレーション事業者と契約しても、回線の品質を管理するのはNTTです。
契約を結んだ後の導入工事も、NTTが指定した業者が担当します。
NTTは誰もが知っている『元国営企業』ですから、安心感が違います!
工事を行う際に大家さんの許可が必要な場合も、良く知らない事業者より『NTTの工事が入る』と言った方が説得できる可能性は高いでしょう。
3.NTTのフレッツ光よりシンプルに安い
NTTは自社でも『フレッツ光』という光回線サービスを提供していますが、光コラボレーションの方が料金形態がシンプルで安いです。
というのも、フレッツ光は回線のみのサービスで、プロバイダサービスは他の事業者と契約しなければならないためです。
インターネットを使うのに、2つの事業者と契約しなければならないし、その分月額料金も高くなってしまいます。
一方、光コラボレーションは回線とプロバイダがセットになっているサービスなので、一社と契約するだけでインターネットが利用可能です。
また、光コラボレーション同士の競争や企業努力により、フレッツ光より安価な料金設定になっています。
4.高速通信に対応したプロバイダが多く快適に利用できる
NTTの光回線は、多くの事業者がシェアして利用している関係で、夜間や休日などに混雑し速度の低下が起きやすくなってしまいました。
そこで開発されたのが、混雑を避けて快適にインターネットが利用できるようになる『v6プラス』や『Xpass』、『IPv6高速ハイブリッド』などの高速通信です。
主要な光コラボレーションのプロバイダは、ほとんどが高速通信に対応済みです。
平日の夜間や休日など、多くの人がインターネットに接続する時間帯においても、快適にインターネットが楽しめます
5.他社光コラボレーションへスムーズに乗り換えできる
フレッツ光と光コラボレーションは、全て同じ回線設備を使っています。
そのため、フレッツ光から光コラボレーションや、光コラボレーション同士なら、工事不要でスムーズに乗り換えることが出来るんです。
フレッツ光から光コラボレーションに工事不要で乗り換える仕組みは『転用』
光コラボレーションから他社光コラボレーションに工事不要で乗り換える仕組みは『事業者転用』と言います。
光コラボレーションの注意点
メリットの多い光コラボレーションですが、少しだけ注意点もあります。
契約を検討している方は、注意点もしっかり把握しておきましょう。
1.他の光回線網に比べて速度が遅い場合がある
NTTの光ファイバー網を使っている光回線サービスは、それ以外の光回線サービスと比較して速度が遅い傾向があります。
速度測定サイト『みんなのネット回線速度』が公表している光回線の通信速度ランキングを確認してみました。
光回線 | 平均下り速度 |
---|---|
eo光 (電力系) | 670.36Mbps |
CTY光 (ケーブルテレビ系) | 593.41Mbps |
NURO光 | 579.96Mbps |
コミュファ光 (電力系) | 569.72Mbps |
J:COM NET光 (ケーブルテレビ系) | 526.77Mbps |
ピカラ光 (電力系) | 504.07Mbps |
auひかり | 480.22Mbps |
BBIQ光 (電力系) | 442.85Mbps |
AsahiNet 光 (NTT系) | 412.35Mbps |
メガ・エッグ (電力系) | 407.89Mbps |
ソフトバンク光 (NTT系) | 327.04Mbps |
ドコモ光 (NTT系) | 278.33Mbps |
ビッグローブ光 (NTT系) | 274.17Mbps |
表の通り、ケーブルテレビ・電力系・NURO光・auひかりが上位を占めていて、NTT回線は決して速い方ではないことが分かります。
ただし、普段の生活において下り速度100Mbpsあれば困ることは無いと言われているので、NTT回線が遅いというわけではありません。
これだけの速度が出ていれば、オンラインゲーム等も十分快適に遊ぶことが出来ます。
2.Wi-Fiルーターを自分で用意しなければならない場合がある
NURO光や一部の電力系光回線は、ノートパソコンやスマホを無線でインターネットに接続できる機能が標準でついています。
一方、光コラボレーションには最初から無線機能を搭載しているものは無く、基本的には自分で『Wi-Fiルーター』を用意しなければなりません。
Wi-Fiルーターは市販品を購入したり、プロバイダから有料でレンタルして用意します。
ただし、光コラボレーションでも、Wi-Fiルーターの無料レンタルを行っていたり、申し込みキャンペーン特典としてプレゼントしてくれるところがあります。
Wi-Fiルーターを自分で用意するのが面倒だったり、どの機種を購入すればよいか分からない方は、そういったキャンペーンを活用しましょう。
光コラボレーションは自分や家族のスマホに合わせて選ぶのがおすすめ
光コラボレーションの中には、スマホとセットで利用することで割引サービスが適用されるものがあります。
特に、キャリアスマホとのセット割は強力です。
そのため、基本的には今お使いのスマホに合わせて光回線を選ぶのがおすすめです。
ドコモスマホなら『ドコモ光』
ドコモスマホを使っている方は『ドコモ光』からチェックしてみましょう。
携帯事業者のドコモがNTT回線を借りて運営する光コラボレーションで、ドコモスマホとセット割を組むことが出来ます。
『ドコモ光 セット割』の割引額は、スマホ1台につき毎月最大1,100円で、なんと家族のスマホも併せて20台まで割引対象に含めることが可能です!
また、ドコモの家族の定義はとても広く、法律上の結婚のみならず、互いに婚姻の意思を持って夫婦として共同生活を行っている事実婚や同性パートナーなども家族とみなされ割引対象になるんです。
さらに、ドコモ光は公式キャンペーンにより工事費が『無料』になります。
急な引っ越しなどで短期解約することになっても残債を請求される心配が無いので、安心して利用することができます。
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ドコモスマホとのセット割あり
ソフトバンクやY!モバイルスマホなら『ソフトバンク光』
ソフトバンク光は、NTTの回線網と自社グループのプロバイダ『Yahoo!BB』のサービスを組み合わせた光コラボレーションです。
そんなソフトバンク光とソフトバンクグループのスマホをセットで利用すると、セット割を組むことが出来ます。
ソフトバンクスマホとのセット割は『おうち割 光セット』と言い、最大割引額は1,100円。
ワイモバイルスマホとのセット割は『おうち割 光セット(A)』と言い、最大割引額は1,650円。
どちらの割引サービスも、家族のスマホを併せて10台まで割引対象に含めることが可能です。
また、離れて暮らしている家族でも、家族であるという証明さえできれば割引対象にできます。
家族内に対象スマホが多ければ多いほどお得に利用可能です!
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auやUQモバイルスマホなら『ビッグローブ光』
ビッグローブ光は、プロバイダのBIGLOBEがNTTの光回線網を借りて運用している光コラボレーションです。
そんなビッグローブ光とKDDIグループのスマホをセットで利用すると、セット割を組むことが出来ます。
auスマホとのセット割は『auスマートバリュー』と言い、最大割引額は1,100円。
UQモバイルスマホの場合は『自宅セット割』と言い、最大割引額は1,100円。
どちらの割引サービスも、家族のスマホを併せて10台まで割引対象に含めることができ、さらにauスマートバリューと自宅セット割は合計10回線までなら併用可能です。
例えば、ご両親がauスマホでお子さんがUQモバイルスマホでも、両方割引が効きます
ビッグローブ光に関しては、姉妹サイトの『インターネット契約 虎の巻』で詳しく紹介していますので、ぜひチェックしてみてください!
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auやUQモバイルスマホとのセット割あり
【まとめ】光回線初心者なら光コラボレーションがおすすめ!
光コラボレーションのメリットと注意点、おすすめの光コラボレーションの選び方を紹介しました。
今記事のまとめです。
光回線初心者の方には、安心感の強い光コラボレーションをおすすめします。
光コラボレーションには次のメリットがあるためです。
特に、光コラボレーション同士なら工事不要でスムーズに乗り換えられるため、万が一最初の光回線選びで失敗してしまったとしても逃げ場があるという点で初心者に向いていると言えるでしょう。
また、光コラボレーションはセット割を目当てに今お使いのスマホに合わせて選ぶのがおすすめです。
まずは次の3つからチェックしてみてください。
光回線選びの参考になりましたら幸いです。